神は存在する。それが証拠に数学には矛盾がない。悪魔も存在する。それが証拠に我々は数学の無矛盾生を証明できない *タイトル画像は六本木ヒルズからの夜景。。。。

ブレーズ・パスカル (1623〜1662)

スランスの幾何学者、確率論学者、物理学者、哲学者、組み合わせ理論学者。それと同時に、信仰心に厚く、カトリック教会内部のカルヴァン派疑似プロテスタントグループであるジャンセニスト派の指導者でもあった。パスカルは、キリスト教徒になることが理にかなっていると考えていた。死んだ後、神が存在しなかったとしても、キリスト教徒が失うものは何もない。逆に、神が存在すれば、懐疑主義者はすべてを失って、地獄に落ちるのに対し、キリスト教徒は天国に行くという恩恵を得るからだ。
伝説によれば、パスカルは子供のころ、神の存在の証明を試みたという。「いるならここに姿を現せ」と神に命令するわけにもいかないのて、まず悪魔の存在を証明し、そこから神の存在を推論しようとした。そこで地面に五芒星を描いたのだが、その儀式が怖くなり、その場から逃げ出した。パスカルは、その体験を通じて神の存在を確信したと語っている。
1654年のある晩、パスカルは、自身が「火の夜」と呼ぶ2じかんに及ぶ神秘体験で炎に包まれ、「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、………、そしてイエスキリスト」に出会った。彼は「覚え書」にその体験を記している。パスカルの死後、彼が着ていた上着の裏地に「覚え書」の一節が書かれた紙切れが縫い込まれていたことがわかった。それはパスカルが神秘体験を忘れないように肌身離さず持ち歩いていたメモだった。そこに書かれていたのは次の一節だ。
私はイエス・キリストと私を導いてくださる霊的指導者に絶対服従します。
地上での試練の一日は私にとって永遠の歓喜となりました。
私はあなたの御言葉を決して忘れません。アーメン