1ページの紙で立証した神の存在
1970年のある日、クルト・ゲーデルによる神の存在の数学的証明が同僚の間で回覧に付された。その証明は1ページにも満たないものだったが、大変な物議をかもした。
ゲーデルによる神の存在の数学的証明
- 公理1: (2項対立) ある性質は、その性質の否定が否定的である場合にのみ肯定的である。
- 公理2: (閉包) ある性質に必然的に肯定的性質が含まれていれば、その性質は肯定的である。
- 定理1: 肯定的性質は論理的に無矛盾である(何らかの具体例を持っている可能性がある)。
- 定義: あるものがすべての肯定的性質を持っている場合に限り、そのものは神性である。
- 公理3:神性であることは肯定的性質である。
- 公理4:肯定的性質であることは(論理的であり、従って)必然的である。
- 定義:性質Pは、xがPを備えており、かつPが必然的に極小である場合にのみ、xの本質である。
- 定理2:xが神性であれば、神性であることはxの本質である。
- 定義:NE (x):xは、それが本質的な性質を持っていれば、必然的に存在する。
- 公理5:NEであることは神性である。
- 定理3:xが神性であるような何らかのxが必然的に存在する。